かなしみよ 

涙がでないの
悲しみが深い と
呟いた

悲しみは
降ろすところを探している
降ろすところがあるはず と
呟いた

早く荷物を降ろすことが
できますように
両手を合わせて
祈る

この世の理不尽に
こころの心は
フリーズドライの
ジャガイモのよう

いつか必ず
立ち上がれますように
悲しみを
ひとつ ひとつ
ひとつ ひとつ
降ろせますように

数えられない
悲しみに
ひとつ 
さようならをしていく

(ボリビアという国の高地では、ジャガイモを夜間、屋外の氷点下にさらすそうです。そして昼間、足で踏みつけて水分を出します。これを繰り返して、ジャガイモのフリーズドライを作るのです。保存食として用いられていて農作業の合間に食べるそうです。)

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君のおよぎ

行ってみたいな
珊瑚の海
行ってみたいな
深海の海

海豚といっしょに
泳いで見たいな
ゆっくりと
潜ってみたいなあ
海の音を聞きいてみたいなあ

海豚といっしょに
おしゃべりしたい
聞いてほしい

あすの
希望を
イルカさんに
そっとおしえてあげるの

きっとね
きみ、泳ぐのうまいねって
言ってくれると思う

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よどんだ空気が
私を追い込んでいく
朝の朝焼けに ときめきましたか
夕焼けに 心穏やかでしかたか
窓は開けましたか

おおきく オープンして
おもいっきり 深呼吸してみたい

低迷していく足取りが
ふらふらとして
よどんだ空気の方に行ってしまう

光の方へ行こうよ
ゆっくり行こうよ
きょうも あしたもだよ



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苺のジャングル

右に見えますのは
れんげ畑でございます
ミツバチはいるでしょうか
左に見えますのは
麦畑でございます
麦の穂が揺れています
前方に見えていますのは
苗を植えてもらうのを待っている
水の張られた
水田でございます
空を映していて
綺麗な水面でございます

すずめがツンツン畑の土をつついています
すずめの友達たちは
苺畑の
いちごのジャングルに
入っては出て ツン 出ては 入っては ツン ツン
いちごは、白い花を可憐に咲かせています

みんな
生きていますね
わたしも生きています
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みずうみ

みずうみの さざなみが
呼んでくれている
おいで おいでよ おいで 

みずうみの
葦の群生が
みぎあしを
緩めてくれる

ゆっくり はしりなさい
ゆっくり はしって
あるいて とまって そして
ゆっくり生きなさい

湖岸に こしかけて
休んで行きなさいよ
遠くの島を見て
さざなみの音をきいて
どんな波にも 浮かんで
波乗り上手な 水鳥の 
波乗りに 目を奪われて
対岸に目を馳せて
一日中そこにいて
いいんだよ
それでいいんだよ

目を閉じて
肘ついて
波の音 風の音 春の音を
鳥のはばたきを
一日中
聴いていいのだよ
夕日が沈むまで
夕焼けを見るまで そこにいていいんだよ

みずうみは
いやしと抱擁する力を
たたえていて
生きとし生きるものを支え
ちいさいわたしにも
たちどまることをゆるしてくれる
生きる力をあふれてあたえてくれる
あたえ続けてくれている


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少女

少女は
自転車から
手を伸ばし
黄色い菜の花を
採りました

あなたに
きょう
いいことがありますようにと
思わず祈ってしまいました

わたしも
雨に洗われた
菜の花がだいすきです


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喜び

黄色い色に
感謝します

春の風は
あったかくて
菜の花を揺らせています
風に揺れながら
太陽の暖かさを
教えてくれました

黄色い
ラナンチュラスは
ゆっくりいけよと
ささやきました
その声が
春の喜びとともに
心に染みました


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魂は
絞るようなうめき声を上げた
どのようにして
生きればいいのか
うめいて
うめいて
うめいた

生きるためには
吐き出すのだ
吐き出したいのだ

吐きださなければ
つぶれてしまう

生きるためには
泣くのだ
泣いて 泣いて
泣いて 泣く

泣かなければ
笑えない

流せ涙
人は
たくさん涙を持っているよ

愛する人の背中に抱きついて
うめくように泣く

泣きたいだけ泣く
こぼれるだけのすべての涙を
受け取ってくれる人がいる
その手は両手で受け取ってくれる
一滴もこぼさない

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桜吹雪によせて

さようならと
いってくれましたか

さいごに
だきしめてくれましたか

だれでもが
桜のはなを
愛でることができるというのですか

桜が舞えば
別れの季節

あの老木の下にも
この若枝の下にも
立つことはできません

あれから
八年たちましたね

元気にしていますか
もうつらくないのでしょう
良かったですね

わたしは
まだ
さくらのはなを
愛でることができないのですよ

冬が長いと
心が揺れてしまいます












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