付け睫の花とふざけてみれば・・・学校の裏山
山の上の
息子の学校の裏山は
うっそうとした 濃緑の森林
ねむの木の木々は 桃色の花を無数につけ
満開にして 森のアクセント
樹齢幾十年の樹木に混じり
高さも幅も負けていない
長いまつげをピンクに染めて
寄って集まり
「ピンクの付け睫」のような花
ぱっちり目を開いたような 閉じたような
桃色のねむの木の花
濃緑のおおきな葉
夜は眠るというねむの木は 植物なのに
動物のようで なかなか不思議
謎めく静けさのなかで
大きな葉を眺めていると
太古に戻っていくような
奇妙な感覚に引き込まれていく
コンクリートの校舎の
三階からながめると
すぐそこなのに
首を窓から伸ばしても
手を伸ばしても届かない
その距離感・・・
動物と森林
人間の世界の境界は
・・・どこかにある
ときおり
ねむの木の花にむけて
「ピンクの付け睫の花」
と、親しく呼びすぎて・・・
ひとり 楽しむ ほくそえむ ふざける すきになる。





